昨年より新紙幣が発行されましたが、今回はその価値についてご説明します。先に申し上げますが、今回の新札や旧札と呼ばれる少し前の紙幣は、「プレミア紙幣」と呼ばれる一部を除き、額面の価値しかございません。旧札(夏目漱石や伊藤博文の千円札等)は、現在もその額面としてご利用いただけるものですが、もしお使いづらいようであれば金融機関で、ご自身の口座へ入金していただくことをお勧めしています。
プレミア紙幣とは?
では、「プレミア紙幣」とはいったいどんな紙幣なのか、今回は新しいお札(渋沢栄一の一万円札、津田梅子の五千円札、北里柴三郎の千円札)でご紹介していきます。
①AA-AA券

お札には必ず、記番号と呼ばれるアルファベットと数字が2か所に記載されています。今までの紙幣はA000001Aから順に刷られましたが、今回から前後のアルファベットは2桁になっていますので、AA000001AAから順に刷られていきました。このように、前後4つのアルファベットがAでそろったものは、最初に刷られた紙幣ということで稀少価値がつきます。
新紙幣が発行されてまだ間もないころ、初めて見つかったAA-AA券はヤフオクでなんと40万円以上の落札価格がつきました。この価格は我々業者も驚いたわけではありますが、その後いろいろな地域でAA-AA券が見つかると、価値は大暴落しました。
現在、弊社の買取額も11,000円~12,000円程と大分落ち着きました。それでも、額面以上の価値がつきます。
②珍番号札

アルファベットがあるなら、数字もあるだろう、ということで、記番号の数字も6つすべてそろったもの「ゾロ目」と呼び、こちらも額面以上の価値が付きます。数字が揃っているものは、先ほどのAA-AAよりも稀少性が高くなりますので、買取金額も上がります。ゾロ目の他にも123456(階段)、654321(逆階段)、000001(NO.1)、900000(最終番号90万番)も稀少性が同じくらい高くなります。
珍番号の買取額は紙幣の種類にもよります。実は、3種類のお札の発行枚数は異なり、津田梅子の五千円札が最も発行枚数が少なくなります。これは需要の問題です。
ちなみに、上に掲載してる津田梅子五千円札の7ゾロ目札の場合、買取額5万円程になります。勿論、この価格は2025年1月18日現在の買取額ですので、時間が経てばAAAA券同様下落する可能性も十分にあります。
③AA券の珍番号札
では、アルファベットもAで4つ揃って、数字もゾロ目などの珍番号はどのくらいの価値が付くのでしょうか?
これは、弊社も出くわしたことは無く、今であれば100万円程の価値はつくと思います。ちなみに、こちらは旧札の伊藤博文千円札ですが、AA券の3ゾロ目です。奇跡の確立での出会いですので、販売価格やはり100万円となりました。

④エラー紙幣
最後に、印刷などの作業工程でトラブルが発生してできた紙幣、いわゆる「エラー紙幣」と呼ばれるものも価値が高くなります。具体的にどういうものかといいますと、左右の記番号が2か所異なる数字やアルファベットが印字されているもの、裁断がずれているもの、反転して刷られたもの、などが挙げられます。戦後の紙幣に関しては、まだ印刷技術も未熟だったので、実はそのようなエラー紙幣は割と発見されています。
ただ、今の技術の高さからそのようなエラー札が生まれることは0に等しく、仮に新札でエラー札が出てきたら、やはり100万円程の価値はつくものと考えられます。
いかがだったでしょうか?皆さんも新札を扱う際は、①~④のプレミア紙幣がないか、是非チェックしてみてください。
もし、見つかった場合は弊社までご連絡いただけますと幸いです。
また、こちらのブログで紹介した内容は一部こちらの動画でも解説していますので、併せてチェックしてみてください。
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